振り返ってみれば、2024年はインフレという魔神が、瓶に戻された年となりました。現在の焦点は、中央銀行がどの程度のペースで政策金利を中立的な設定まで引き下げるか、そして最終的に景気を下支えするためにさらに踏み込んで緩和領域まで引き下げる必要があるかどうかになっています。
世界の他の国々に目を移せば、日本では数十年にわたった超低金利政策がついに解除され、中国では当局が公式の成長目標を下回りそうだった自国経済を支えるため強力な景気刺激策を打ち出しました。
金融市場は、今年もマクロ経済に合わせて順調に推移しました。現在のマーケットのバリュエーションで注目すべき点は、グローバル経済のソフトランディングに対する確信がいかに強いかということです。クレジット・スプレッドはタイトで、株価は上昇しています。したがって、もし市場コンセンサスがソフトランディングからハードランディングに切り替わったとすれば、深刻な調整が発生する可能性があります。
2025年には間違いなく新たな挑戦が待ち受けていることでしょう。市場が同じ状態に長くとどまることはありません。対応すべき新しい情報が常に入ってきます。投資家としての私たちの仕事は、様々なノイズから意味のあるニュースを選別し、私たちを取り巻く世界をよりよく理解し、次に何が起こるかについて確信を深めることです。そして重要なのは、その結果から利益を得ることができる規模のポジションを取ることです。
当社の運用チームは、一流の投資文化を築くという点で大きな進歩を遂げ、お客様に優れたリターンをお届けできる体制を整えました。2025年に向けて、皆さまとともに手を携えて次のステップに進むことを、心より楽しみにしております。
2025年に向けた3つのサステナビリティ・テーマ

Alexander Bernhardt, Global Head of Sustainability Research, Boston
2025年には、トランジション・ファイナンス、気候適応投資、自然資本配分がESG投資家の優先順位のトップに躍り出ると見ています。気候変動課題が世界的に広がり、規制環境が進化することで、この流れは強まることになるでしょう。プライベート市場へのアクセスが増えれば、こうした投資テーマをより多くの投資家が活用できるようになります。
詳細は、レポート6ページ「2025年に向けた3つのサステナビリティ・テーマ」よりご確認頂けます。
金融市場の見通し

Daniel Morris, Chief Market Strategist, London
トランプ第一次政権を念頭に置くと、今回の米選挙で共和党が圧勝したことで、株式市場、特に米国の株式市場は活性化しそうです。リスクとして考えられるのは、成長が加速しすぎて米国経済が過熱するか、大幅減税によって債券市場が否定的な反応を示すか、です。政策提案だけで判断するのではなく、実際に何が実施されるのかがより明確になるまで待つ必要があります。
詳細は、レポート10ページ「金融市場の見通し」よりご確認頂けます。
プライベート・クレジットの扉が開く


Koye Somefun, Head of Multi-Assets & Solutions in Quant Research Group, Amsterdam
Stéphane Blanchoz, Head of Alternative Solutions, Paris
プライベート・クレジット市場は拡大かつ成熟しており、個人投資家にもその門戸を開きつつあります。Stéphane BlanchozとKoye Somefunが市場を牽引するトレンドを探り、既存・新規の投資家にとっての今後の留意点を考察します。
世界金融危機を受けて、銀行が融資基準の厳格化とバランスシート・リスクの低減を余儀なくされて以来、借り手への直接融資において銀行以外の金融機関が担う役割が拡大しています。プライベート・クレジット市場は急成長し、2024年初頭には約1兆5,000億米ドル、2028年には2兆8,000億米ドルに拡大すると予測されています。
詳細は、レポート14ページ「プライベート・クレジットの扉が開く」よりご確認頂けます。


