先週のインド株式市場は、米国とインドの貿易協定に関する不透明感に加えて、主要企業の4-6月期決算を控えた警戒感から、軟調な動きとなりました。外国人投資家(FII)は世界経済の不確実性を背景に7月に入って約540億ルピー相当の売り越しとなる一方、国内投資家(DII)は約825億ルピー相当を買い越しています。インドの5月鉱工業生産が前年比+1.2%と、4月の+2.6%から減速し同国の生産活動が鈍化したことも売り材料となりました。また、5月時点におけるインド財政赤字は、インド準備銀行(RBI)によるインド政府への約2.7兆ルピーの配当金の支払により、GDP比の年度目標の0.8%にとどまっています。原油価格は、1バレルあたり69.19ドルと、前週比で小幅な上昇となりました。規模別の指数で見ると、Nifty50指数が週末にかけて25,149ポイントまで下落し、前週比では1.2%の下落となりました。また、Nifty Midcap150指数が1.5%、Nifty Smallcap250指数が0.7%の下落となっています。
セクター別に見ると、Nifty非耐久消費財指数(2.1%)は安定した収益見通しにより、最も高い上昇となりました。一方で、Nifty IT指数(3.8%)は、世界的なテクノロジー需要の減少に加えて利益率が圧力されるとの懸念などから、大きく下落しました。その他、Nifty自動車指数(2.0%)は原材料費の上昇と小売売上高が低迷するとの懸念から下落、Nifty金属指数(2.1%)は世界的なコモディティ価格の下落と貿易低迷への懸念から下落しています。

また、インドルピーは対米ドルで下落、10年債利回りは小幅ながら上昇しました。

