Edward Lees

Edward Lees

Bio

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Location London

Joined 2019

Articles from Edward Lees

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Wheat Field

持続可能な農業と土地管理のためのソリューションが不可欠に

持続不可能な農法がもたらす環境的・経済的リスクに対処するため、世界の食料システムはただちに変革されなければなりません。とりわけ人口増加や都市化といったマクロ経済面の圧力を考えると、現在の農業慣行を変えることは、どの食料をどのように生産するべきかを再定義するために不可欠です。 今回新たに公表した調査レポート「The growing need for sustainable solutions to conventional agriculture and land management」では、世界的な食料生産とサプライチェーンの混乱、そして必需品か非必需品かに関わらず価格不安定化の原因となっている天然資源の枯渇や生態系の劣化との関連性を明らかにします。 実世界のケーススタディを用いてこうした課題を明らかにし、企業がこの変革を推進する上で果たす役割を示しています。包括的かつ拡張可能なソリューションを開発・導入することで、企業はリスクを軽減するとともにレジリエンス(耐性)を高めることが可能です。こうした企業は、環境への貢献と財務的なリターンの両方をもたらしうる投資機会を提供することにつながります。 主な注目分野として、次世代農業機械や食品原料・酵素の開発、持続可能な林業などが挙げられます。当社の調査では、現時点ですでに収益性の高い分野に加えて、発展途上の分野についてもカバーしています。

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US infrastructure

米国の気候変動への財政支出:そのインフレ抑制効果について

米インフレ抑制法(IRA:Inflation Reduction Act)の成立により、米国のインフラストラクチャー強化のために数十億ドルが投入されることになりました。成立までに時間はかかりましたが、気候変動への取り組みと高騰するインフレへの対応を後押しするものであり、まさに一石二鳥の政策と言えます。 今回の数十億ドル規模の政策パッケージは、長期的にインフレを押し下げるうえでどのような効果を持つのでしょうか? この法案は、薬価や医療保険料の引き下げに加え、インフラ整備が行われ、最終的には「日常のエネルギーコスト」や「家計費」にデフレ効果をもたらすものと考えられています(図表1参照)。 ホワイトハウスは、今回の総額4,300億ドルにのぼる法案を10年に及ぶインフレ高進に対処するものと宣伝していますが、金利上昇サイクルの最中にあってインフレ抑制に必要とされる米連邦準備制度理事会(FRB)の行動にどの程度取って代わることができるか、(現時点で)明らかではありません。 まず注目したいのは、米国のインフラの多くが悲惨な状態にあるということです。実際、クリーンエネルギーの利用拡大には、電力インフラの抜本的な見直しが必要であり、この作業には2兆ドル以上が必要と推定する専門家もいます。送電網は投資不足と老朽化により陳腐化が進んでおり、その惨状は、頻発する悪天候の度に発生する不具合からも明らかです。 家計負担へのプラス効果 では、コスト面でのメリットはどうでしょうか。電気自動車(EV)とガソリン車のランニングコストを比べてみてください(ガソリンは現在1ガロン4ドル強で、1年前より27%上昇しています)。また、新車や中古のEVを購入する際のインセンティブを考慮すると、EVを選択することで余った資金を他の支出に回すことができます。 電力会社が請求する料金(2021年の水準から10%強上昇[1])においても、屋上に太陽光パネルを設置することなどで電気代を十分に節約することができます。 当社は、電化と太陽光や風力などの再生可能エネルギーにより、将来のコストが引き下げられると確信しています。その規模が大きくなればなるほど、コストの低下幅は大きくなるでしょう。これは、化石燃料とは異なる特徴と言えます。 また、原子力発電も同様です。原子力は、低炭素エネルギーとみなすことが可能で、仏電力会社Oranoによれば、炭素排出量は太陽光発電の4倍少なく、水力発電の2倍少なく、風力発電と同等となっています。ただし、動力源は再生不可能です(ウランはリサイクル可能ですが)。 気候変動に関連するコスト さらに、関連コストを無視することはできません。原子力発電所の運転には限界費用がかかりますが(初期の資本支出は言うまでもありません)、廃炉や災害の費用を無視することは不可能です。日本の福島原発の事故処理費用は1,800億ドル以上と見積もられています。 回避可能なコストは、洪水、干ばつ、山火事、ハリケーンなど、気候変動の影響に対処するために今必要な資金という形でも把握できます。米国では、2021年に自然災害による被害が3,000億ドルを超えました。ホワイトハウスの試算によると、2100年にはこれが年間2兆ドルにまで増加する可能性があります。 地球温暖化は、何も対策を講じなければ、私たちに大きな犠牲を強いることになるでしょう。気候変動は、気象に関連する自然災害の影響をより深刻にするため、長期的にはかなりの所得と生産性の損失につながる可能性があります。また、海面上昇により、生産的に利用できたはずの土地が失われ、熱ストレスにより農作物の収穫高が減少することも考えられます。 英UCLの研究によると、2100年までに世界のGDPは、地球温暖化の影響がない場合に比べて37%減少する可能性があると予測されています。その際に最も大きな打撃を受けるのはアジア圏の経済です。悲観的なシナリオの場合、中国はGDPの24%近くを失う危険性があり、世界最大の経済大国である米国は10%近く、欧州は約11%を失う可能性があります。 最後に、何も対処しなかった場合、気候変動による気温の上昇、大気・水・土地の汚染などがもたらす健康面への影響も心配されます。自然資源防衛協議会(NRDC)の想定では、気候変動と化石燃料の使用に関連する医療費は、米国で年間8,200億ドル以上となっています。この金額の一部でも生活環境の改善に向けられれば、その効果の大きさは想像に難くありません。 平均気温が大幅に上昇するはるか前に、テール・イベント(まれにしか発生しないが、いったん発生するとその影響が極めて大きい事象)の深刻さと頻度が増す可能性があります。通常であれば雨の多いイギリスが今夏、40℃の気温と干ばつに見舞われたことがその証左と言えるかもしれません。 異常値を無視してはいけない…

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米国の大型気候変動法案の成立に明るい見通し

気候変動対策に数十億ドルを投じる画期的な法案が米上院で可決されました。地球温暖化抑制の取り組みのなかで、米国が信頼できる主要国に返り咲いたことに関し、BNPパリバ・アセットマネジメントの環境戦略グループ、Edward LeesとUlrik Fugmanが見解をまとめています。 総額4,300億ドルに上るインフレ抑制法(IRA:Inflation Reduction Act)には、気候変動への対応に加え、薬価引き下げや法人税の引き上げなどが盛り込まれています。成立には民主党が主導権を握る下院での採決が必要となりますが、法案は今週中にもジョー・バイデン大統領の署名を経て成立すると見られ、それに先立つ下院での可決は形式的なものになる見込みです(8月9日執筆時点)。 先週、一連の法案に対し上院が妥協したことは、市場にとって予想外の出来事でした。この法案は「米国においてこれまで最も野心的な気候変動対策」(New York Times)と認識されており、今後10年間で風力、太陽光、地熱、その他のクリーンエネルギー産業を強化するための税制優遇措置が含まれています。 同法案は、下院民主党が2021年の大半を費やした数兆ドル規模の大型法案である「ビルド・バック・ベター計画」と区別するために、「2022年インフレ抑制法」と呼ばれています。この名称は、クリーンエネルギー技術が中長期的にもたらすと期待されるデフレ効果を強調するものとなっています。[1] 当社はこれまで、ビルド・バック・ベター計画が頓挫した後、この夏の間に米国の大型気候変動法案が採決されるだろうと市場予想とは反対の見方をしていました。 その根拠となっていたのは、クリーンエネルギー投資は最終的にデフレ効果をもたらすという当社の見解です。また、クリーンエネルギー投資は、ウクライナ戦争で話題の中心となっているエネルギー安全保障にも貢献します。加えて、米国の電力インフラは悲惨な状況にあり[2]、安価で環境に優しく、信頼性の高い電力が必要だと当社は考えています。 IRAによる効果:クリーンエネルギー いくつかの例を挙げます: 2024年にユーティリティ・スケール(発電所規模)の太陽光発電導入が90%増加する 陸上風力発電の導入が2030年まで毎年60%増加する 主要なグリーン水素メーカーが、クリーン水素の製造により収益を得られる段階に達する エレクトロクロミックガラス(スマートガラス)が従来の窓ガラスの価格と同水準になる IRAによる効果:気候変動 この法案が大きなブレークスルーとなる理由は、以下の3つです:…

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