AI(人工知能)の活用は急速に発展し続けており、すでに多様な投資機会を生み出す破壊的で多分野にわたる原動力としての可能性を示しています。技術の向上に伴い、AIの普及と受容が進んでいますが、市場はまだ生成AI等の進展がもたらす可能性を最大限に活用するための比較的初期の段階にあると見ています。そのため、投資家も消費者も、既存のデータを使用して定義されたパラメータの範囲内で、新しい成果やコンテンツを作成する能力を持つ生成AIに急速に慣れ親しみつつあります。しかし、エージェント型AIの出現が示すように、AIの継続的かつ変革的な道程の頂点からはまだ遠いと見ています。
エージェント型AIは、継続的な手動指示や介入を必要とせず、独立して動作し、学習し、意思決定を行う能力によって、生成AIの力をさらに一歩前へ進めます。エージェント型AIは、生成AIと同様に膨大なデータと高度な大規模言語モデル(LLM)を使用していますが、より高い自律性により、データを迅速に収集し、行動し、分析し、自らのパフォーマンスを改善する方法を学ぶ能力が高まっています。これにより、実生活に心が躍るような新しい機会が開かれていると見ています。
顧客管理システム(CRM)の主要プロバイダーであるセールスフォース社は、新たにー「Agentforce(エージェントフォース)」技術を用いてエージェント型AIの力を活用しようとしています。エージェントフォースは、顧客と接する企業に対し、デジタルワークフォース(働く人たちの能力を支援し、強化するために設計された仮想活動チーム)を活用して既存の顧客サービス業務を強化する無限の可能性を提供します。このデジタルエージェントのネットワークは、顧客からの問い合わせに対応し、販売プロセスの円滑な促進を支援するために使用できます。
私たちは皆、初期のチャットボットを使った時に、苛立ちを感じながら限定的で同じことが繰り返される体験をしたことがあるのではないでしょうか。しかし、エージェント型AIは、その先を見越した適応性のある実行能力のおかげで、初期の自動応答式の顧客サービスツールの限定的な対応を超える能力を持っています。
セールスフォースのマーク・ベニオフ最高経営責任者(CEO)は最近、エージェントフォースが90日間で合計38万件の問い合わせに対応し、解決率が84%であったと報告しました。
エージェント型AIの統合は、フェイスブックやインスタグラム、ワッツアップを運営するソーシャルメディア大手のメタ・プラットフォームズ社でも進行中です。同社はエージェント型AIが、「ビジネスプロセスの自動化から顧客とのやり取りの最適化、サイバーセキュリティの強化に至るまで、産業界に革命を起こそうとしている」と説明しています。
これらのような企業は、ロボット工学に投資する投資家や、破壊的な創造力を持つテクノロジーのメガトレド(社会に大きな課題を突き付け、社会や経済の在り方に大きな変化を起こさせる巨大な潮流)の長期的な成長可能性を適切に分散して捉えようと考える投資家に示されるグローバルな成長機会の一部に過ぎないと考えています。
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