インドの株式市場は、週前半は世界的なリスク回避の動きや利益確定売りから下落する場面もありましたが、インド準備銀行(中銀)による利下げを背景に金利に敏感なセクターを中心に楽観的な見方が広がり、全体としては週を通じて方向感の乏しい値動きとなりました。主要企業で構成されるNifty50指数は前週比0.1%と小幅な上昇となっています。規模別の指数では、Nifty Midcap150指数も0.1%のプラスでしたが、Nifty Smallcap250指数は1.1%の下落となっています。インドのVIX指数(恐怖指数)は6.6%低下しており、インド株市場への懸念は限定的です。一方、通貨インドルピーは米ドル高と原油の供給不安などを背景に、対米ドルで90ルピー台まで下落し過去最安値の水準で推移しています。海外機関投資家(FIIs)は売りを継続しており、週を通じて約245億ルピーを売り越しました。一方、国内投資家(DII)は約198億ルピーを買い越しています。
セクター別の指数を見ると、世界的なテクノロジー需要への期待を背景にした商品価格の上昇などから、金属セクターが2.6%の上昇となり、インド株市場を牽引しました。また、Niftyインフラ指数は、インド政府の強力な設備投資の推進を背景に前週比0.5%と上昇しました。耐久消費財、金融、銀行セクターは、インド中銀の利下げを受けて堅調に推移しています。自動車セクターも販売好調を背景に堅調に推移し、エネルギーセクターは横ばいでした。一方で、Nifty防衛指数とNifty観光指数は、世界経済の不確実性の中で下落しました。また、インドの農村消費の低迷が要因となり、Nifty非耐久消費財指数(-1.3%)、Nifty医薬品指数(-0.7%)、Nifty IT指数(-0.2%)も軟調に推移しました。
インドルピーは対米ドルで下落し、過去最安値圏で推移しています。また、インドの10年債利回りは6.6%程度まで上昇しました。

