前週のインド株式市場は、ユーロ圏の成長鈍化への懸念に加えて、米連邦準備制度理事会(FRB)が利下げに慎重な見通しを示したことなどから、ボラティリティが高まる展開となりました。主要企業で構成されるNifty50指数は前週比0.04%と小幅な上昇となる一方、規模別の指数では、Nifty Midcap150指数とNifty Smallcap250指数が、それぞれ0.1%、1.2%の下落となりました。通貨インドルピーは対米ドルで89台半ばまで下落し、FRBによる利下げ期待の後退やインドと米国の貿易協定への不確実性などから、為替市場ではリスクを回避する動きとなりました。
セクター別の指数を見ると、ほとんどのセクターが週間でマイナスとなりました。Nifty 防衛指数(3.5%)は大きく下落し、主要セクターの中で最も下落率が大きいセクターとなりました。また、Nifty不動産指数(2.1%)とNifty石油・ガス指数(1.4%)も下落しました。消費財セクターもリスクオフの動きから下落しましたが、中国の景気刺激策への期待から金属セクターは買い戻されています。一方で、Nifty IT指数(1.0%)は、安定した米国のテクノロジー需要の見通しを背景に上昇し、Nifty 医薬品指数(1.4%)も上昇しました。
インドルピーは対米ドルで下落して過去最安値圏で推移しています。また、インドの10年債利回りは6.5%前後での推移となっています。

