不平等、つまり不公平な所得や富、幸福の配分という問題は、危機的な状態に達しています。企業のCEO(最高経営責任者)と従業員の所得格差、富裕層とそれ以外の人々との富の格差、そして最も恵まれない人々の健康や教育へのアクセスの欠如を見れば、裕福と言われる先進国であっても、私たちが生きている社会と経済システムにおいて不平等の重要性が高まっていることは明らかです。今回公表した私たちの「不平等に取り組むロードマップ」では、不平等がどのようにして社会的リスクにつながり、増大していくのか、そして安定や成長、持続可能なリターンを脅かすことになるのかを解説します。
なぜ投資家は不平等への取り組みを優先すべきなのでしょうか。私たちが不平等への取り組みにフォーカスしているのは、不平等がもたらす経済的および財務的な影響について、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)や米連邦準備理事会を含む経済学者やその他の研究者の間でコンセンサスが高まりつつあることを反映しています。不平等のリスクは、市場レベルに加えて、個々の企業レベルでも体系的に現れる可能性があると私たちは確信しています。だからこそ、不平等は財務面からも重要な問題であり、それに取り組むのは投資家としての私たちの役割なのです。