確信に基づく展望
欧州がグローバルポートフォリオの中心に
数十年ぶりの水準に拡大したバリュエーション・ギャップを背景に、欧州株式がグローバルポートフォリオにおける戦略的かつ長期的な投資先として再び注目を集めています。米国のS&P500指数の予想株価収益率(PER)が22倍であるのに対し、欧州株式は14.6倍にとどまっており、魅力的なバリュエーションとともにインカムや分散効果のメリットを享受することも可能です。欧州で起きている構造改革、ドイツの5,000億ユーロのインフラ投資計画を始めとする財政支援、そして「リパワーEUプロジェクト」や「レディネス2030」戦略といったEUの取り組みは、バイオテクノロジー、半導体、航空・防衛、デジタルインフラといった様々なセクターを後押ししています。欧州中央銀行(ECB)の信頼感のあるガバナンスの下で、欧州は投資資金の集中している米国株式や一部の不安定な新興市場に対して信頼できる代替先となり、投資家にとって単一国やセクター集中のリスクも軽減します。
調査の目的:
10年間にわたって米国市場を優先してきたアジア太平洋地域の投資家は、欧州が再び魅力的な投資機会を提供する中で、投資戦略を見直しています。BNPパリバ・アセットマネジメントがオーストラリア、香港、日本、シンガポールの300の機関投資家を対象に実施した調査では、魅力的なバリュエーションに加えて、堅調な企業収益、そして安定したマクロ経済および政策見通しを背景に、信頼感と資産配分が明確に欧州にシフトしていることが示されました。
注目ポイント1:魅力的なバリュエーションと成長の潜在性– 欧州株式に投資する理由
戦術的エクスポージャーから確信に基づく戦略的エクスポージャーへ
当社が行った調査「Europe Rising: 2025 APAC Investor Pulse」によれば、欧州株式はアジア太平洋地域の投資家から再び注目を集めています。これは短期的なセンチメントの変化ではなく、バリュエーションの優位性や企業収益の回復、そして欧州地域全体で見られる財政改革の取り組みにより、欧州株式への関心が再び高まっていることを示しています。
構造改革の追い風が持続的な資産配分につながる
投資家は、財政改革やイノベーション主導のセクター成長、そして金融政策への信頼感といった構造的な追い風に反応していると見られます。欧州は今や、戦術的な(短期的な)投資対象ではなく、競争力のあるリターンを提供し、分散投資ポートフォリオの核となる投資地域として認識されています。
注目ポイント2:欧州債券は金融政策への信頼感を背景に底堅い利回りを提供
安定性、インカム、政策への信頼感
世界の金利サイクルが分断し、金利環境の変動性が高まる中で、欧州債券はアジア太平洋地域の投資家にとって、信頼できるインカムと安定性の源泉となりつつあるようです。
金利の変動する中で安定性とインカムが支えとなる
欧州債券は、インカムに着目した投資から戦略的な資産配分へと進化し、変動の激しい金利環境下でも安定性、インカム、そして下落抑制の特性を提供しています。また、プライベート・クレジットは、その利回りプレミアムと伝統的資産との低い相関性から、ますます選好されています。
注目ポイント3:アクティブな資産配分とオルタナティブ資産への投資が現代ポートフォリオ理論を強化
「60/40ポートフォリオ」を超えて耐性と成長を目指す
伝統的な株式60%、債券40%のいわゆる「60/40ポートフォリオ」のモデルが進化するについて、アジア太平洋地域の投資家は、オルタナティブ投資、アクティブな資産配分など、リスクとリターンの新たな源泉を組み込んだダイナミック・アロケーションを採用しています。
ダイナミックなポートフォリオ構築は耐性を向上させる
現代ポートフォリオ理論は進化し、固定された資産配分では十分ではなく、アクティブ運用やパッシブ運用、上場資産やプライベート・アセット、成長と耐性を融合した多次元の運用戦略を採用するようになっています。アクティブな資産配分は、複雑な状況を乗り越え、新たな投資機会を捉えるカギとなるでしょう。
様々な資産クラスに及ぶBNPパリバ・アセットマネジメントの投資戦略
債券
信頼できるインカムと安定性の源泉を提供するため、ユーロ・ハイイールド債券戦略を含む幅広いユーロ建て債券の運用戦略を展開
株式
防衛やエネルギー、デジタルインフラから重要なサプライチェーンにいたる様々な分野で投資機会を捉え、成長を重視するテーマ別の運用戦略を展開
プライベート・アセット
共同投資(コインベストメント)はプライベートの成長市場であり、上場株式で捉えきれない幅広い投資機会を提供
[1] 出所:IBES, FactSet, BNPパリバ・アセットマネジメント、2025年9月8日時点
[2] 出所:FactSet, BNPパリバ・アセットマネジメント、2025年9月8日時点
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投資した資産の価値や分配金は変動する可能性があり、投資家は投資元本を回収できない可能性があります。新興国市場、または専門的なセクター、制限されたセクターへの投資は、入手可能な情報が少なく流動性が低いため、また市場の状況(社会的、政治的、経済的状況)の変化により敏感に反応しやすいため、より不安定性があり、大きな変動を受ける可能性があります。
環境・社会・ガバナンス(ESG)投資に関するリスク:ESGと持続可能性を統合する際、EU基準で共通または統一された定義やラベルがないため、ESG目標を設定する際に資産運用会社によって異なるアプローチが取られる場合があります。これはESGと持続可能性の基準を統合した投資戦略を比較することが困難であることを意味しており、同じ名称が用いられていても異なる測定方法に基づいている場合があるということです。保有銘柄のESGや持続可能性に関する評価において、資産運用会社は、外部のESG調査会社から提供されたデータソースを活用する場合があります。ESG投資は発展途上の分野であるため、こうしたデータソースは不完全、不正確、または利用できない場合があります。投資プロセスにおいて責任ある企業行動指針を適用することで、特定の発行体やセクターが除外される場合があります。その結果、当該指針を適用しない類似の投資戦略のパフォーマンスよりも良くなったり、悪くなったりする場合があります。